こんにちは、なおじです。
「TOEICの勉強、何から始めたらいいか全然わからない」「単語帳をやってもスコアが全然上がらない」——そう感じている方、多いのではないでしょうか。
TOEIC勉強法で最初にやるべきことは、単語でも文法でもなく”試験の型を知ること”です。
元社会科教師として35年間、子どもたちに「学び方」を教え続けてきたなおじが、スコアアップに直結するTOEIC勉強法を徹底解説します。
3ヶ月で500点台から730点を突破する具体的な学習プランも紹介しますので、ぜひ最後まで読んでいってください。

🖊️ この記事でわかること
- TOEICの試験構成とスコアアップの仕組み
- 初心者が最初に取り組むべきたった1つのこと
- スコア別(〜500点/500〜700点/700〜850点)の学習法
- リスニング・リーディング、それぞれの効果的な鍛え方
- 3ヶ月で結果を出す具体的な学習スケジュール
- 元教師が厳選するおすすめ教材・アプリ
TOEICの試験構成|まず”敵”を知る

200問・120分という戦場の全体像
TOEICはリスニング(100問・約45分)とリーディング(100問・75分)の合計200問を、途中休憩なしの120分で解き続ける試験です。
スコアは10〜990点で表示され、5点刻みで評価されます。
日本人受験者の平均スコアは600点前後というデータがあります。
「なんだ、そんな試験か」と思った方、ちょっと待ってください。
途中休憩なし・リーディングは時間が全然足りない・リスニングは一度流れたら巻き戻しなし、という3重苦が初心者を苦しめます。
なおじが教壇で「授業の構成を生徒に伝えてから授業を始める」ようにしていたのと同じで、まずゴールの全体像を把握することが最短ルートの第一歩です。
Part別の出題内容と配点
| Part | 内容 | 問題数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Part 1 | 写真描写(リスニング) | 6問 | 4択・音声のみ |
| Part 2 | 応答問題(リスニング) | 25問 | 3択・短い会話 |
| Part 3 | 会話問題(リスニング) | 39問 | 複数設問・グラフあり |
| Part 4 | 説明文(リスニング) | 30問 | アナウンス・ナレーション |
| Part 5 | 短文穴埋め(リーディング) | 30問 | 文法・語彙力の核心 |
| Part 6 | 長文穴埋め(リーディング) | 16問 | 文脈読解 |
| Part 7 | 長文読解(リーディング) | 54問 | 最大の山場・時間との勝負 |
「型を知る前に単語を覚えようとする」落とし穴
35年間、生徒たちを見てきてはっきりわかったことがあります。
勉強が伸び悩む子の多くは、「手段」から入って「目的」を見失っているのです。
TOEICも同じで、試験の型(どのパートにどれだけ時間をかけるか)を知らないまま単語帳だけ頑張っても、本番では時間切れで点が取れません。
公式問題集を1冊解いて試験の型を体に覚えさせることが、スコアアップの最速ルートです。
初心者がまずやること|最初の3日間の動き方

公式問題集で「現在地」を把握する
「勉強を始めたい」と思ったその日にやることは、まず公式問題集を120分・本番と同じ条件で解くことです。
えっ、いきなり本番形式で解くの?と思いますよね。
なおじも最初はそう思いました。
でもこれが一番正直な「現在地確認」になります。
学校のクラス分けテストと同じ発想です。
採点が終わったら、パート別に正答率を書き出してください。
これがあなた専用の攻略マップになります。
リスニングが弱いのかリーディングが弱いのか、どのPartで崩れているのか、がひと目でわかります。
TOEIC公式サイトのサンプル問題も活用
公式サイト(iibc-global.org)では、各パートのサンプル問題が無料で公開されています。
問題集を買う前の無料体験版として活用できます。
「宿題もってきた?って聞いたら『気持ちだけ持ってきました』って言いやがった生徒が昔いましたが、TOEICの勉強だけは気持ちより手を動かしてからのほうが断然速いです(笑)」
スコア別の勉強法|あなたはどのステージにいるか

〜500点|文法と単語の「土台工事」が先決
現在500点以下の方は、中学・高校レベルの英文法の復習が最優先です。
TOEICはビジネス英語の試験ですが、文法の土台がない状態では「パターン暗記」さえできません。
学習の比率の目安は「単語:文法:演習=5:4:1」。この段階では演習より基礎に時間をかけるのが正解です。
単語帳は『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ(金フレ)』1冊に絞ること。
複数の単語帳に手を出した瞬間に、人は確実に続かなくなります。
教師生活で何百人も見てきた経験則です。
500〜700点|Part5の高速化が最大の鍵
500点台の方が700点を超えるためには、Part5(短文穴埋め)を10分以内に終えることが最大のカギです。
Part5は30問で文法・語彙が問われます。
ここで時間を使いすぎると、Part7(54問の長文読解)が時間切れになります。
学習比率の目安は「単語:文法:演習=2:3:5」。この段階から演習中心に切り替えます。
なおじが授業で「問題集は1冊を3回やれ」と言い続けてきた理由はここにもあります。
1冊を3回繰り返すことで、「なぜその答えになるのか」という根拠が体にしみ込むからです。
700〜850点|1.1倍速リスニングで耳を追い込む
700点を超えたら、リスニング音声を1.1倍速〜1.2倍速で聴く練習を取り入れてください。
本番の音声スピードを「遅く感じる」状態にすることが目標です。
リーディングは精読から多読へシフトします。
正解の根拠が本文のどこにあるかをマーカーで引く「精読トレーニング」を週1回・模試1本分実施するのが効果的です。
学習比率は「単語:文法:演習=1:1:8」。
ほぼ実戦演習のみ、という段階です。
👉関連記事:英語の勉強法|音から始める4技能と7つの鉄則
リスニング・リーディング対策|パート別の鍛え方
リスニング力を上げる「シャドーイング」の正しい手順
リスニング対策で最も効果的なのがシャドーイングです。
音声を聴きながら、0.5秒遅れで声に出して追いかける練習法です。
手順は①スクリプトを見ながら音読 → ②スクリプトなしで音声に続いて発音 → ③1.1倍速で繰り返す、の3ステップ。
1日15分、2週間続けると変化を実感できます。
一方、ただ「聴き流す」だけの勉強は効果が出にくい。
これも教壇での実感です。
「なんとなくやった気になる」勉強の代表格なんですよね。
授業でBGM代わりに音楽をかけながら黒板を見ているのと同じで、脳が本気になっていないんです。
Part7長文読解|「飛ばし読み」より「設問先読み」
Part7で時間切れになる方の多くは、本文を全部読もうとしています。
正しい手順は「設問を先に読んで、探すべき情報を確認してから本文を読む」こと。
全文精読は不要で、答えに関係する箇所だけ丁寧に読みます。
Part7は54問・最大の山場ですが、設問先読みを習慣化するだけで15〜20分は時間が浮きます。
なおじ流に言えば「テスト問題は答えを探す宝探し」。
全部読もうとするのは宝探しで地面を全部掘るようなもの、というわけです(笑)。
3ヶ月スコアアップ計画|週単位のスケジュール
1ヶ月目:型と基礎を徹底的に叩き込む
| 週 | 主な学習内容 | 1日の学習時間 |
|---|---|---|
| 1週目 | 公式問題集で現在地確認・弱点パート特定 | 2時間 |
| 2週目 | 金フレ単語(1日20語)+中学文法復習開始 | 2時間 |
| 3週目 | Part5集中演習(1日30問)+シャドーイング開始 | 2〜2.5時間 |
| 4週目 | Part1・2リスニング集中+1ヶ月振り返り模試 | 2〜2.5時間 |
2ヶ月目:弱点パートを重点攻略する
1ヶ月目の模試結果で特定した弱点パートを集中的に潰す月です。
Part3・4(会話・説明文)が弱い方は「先読み練習」を毎日実施。Part7が弱い方は設問先読みの習慣化に集中します。
この月が一番しんどいですが、ここを乗り越えた先に730点が待っています。
週末は必ず1回・本番形式(120分通し)で模試を解くこと。
時間感覚を体に染み込ませるためです。
3ヶ月目:本番を想定した仕上げ演習
3ヶ月目は公式問題集(新しいもの)を使って本番と同じ時間帯・環境で模試を実施します。
「土日の13時スタート」など、実際の試験時間に合わせた練習が理想です。
「三ヶ月 スコアの山を 越えてゆく」
継続できれば、必ず景色が変わります。
👉関連記事:勉強法で差がつく!年代・資格・教科別に選ぶ13の鉄則
なおじ厳選|TOEIC勉強に使える教材・アプリ
紙の教材はこの2冊に絞る
| 教材名 | 対象スコア | 特徴 |
|---|---|---|
| TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ | 全レベル | 著者が100回超受験して厳選した頻出単語のみ |
| TOEIC L&R TEST 公式問題集(最新版) | 全レベル | 本番と同じ問題形式・音声つき |
教材は「2冊を何周もする」が鉄則です。新しい教材を買い足したくなる気持ち、めちゃくちゃわかります。
でもそれは「新しいノートを買ったら勉強した気になる」のと同じ罠です。

スマホアプリで「スキマ時間」を武器にする
通勤・通学のスキマ時間にアプリを使うと、1日あたり15〜20分の学習時間を追加できます。
TOEICのスコアアップには積み上げが効きます。
おすすめアプリとしては、公式eラーニング(iibc-global.org提供)の基礎編があります。
500点突破を目指す動画講義が含まれており、信頼性の高い公式コンテンツとして活用できます。
なおじも退職後に学び直しをしていますが、スマホの手軽さに慣れると、紙の本に戻れなくなる部分があるのは認めざるを得ません(笑)。
👉関連記事:日本史を学び直したい大人へ|社会人向けおすすめ入門書と勉強法
よくある質問|TOEIC勉強法Q&A
Q1. 英語が苦手な人でもTOEICのスコアは上がりますか?
はい、上がります。
TOEICは「英会話力」を問う試験ではなく、特定の出題パターンへの対応力を問う試験です。
出題の型を覚えることで、英語が苦手な方でも初受験から100点以上スコアを伸ばすことは珍しくありません。
まず公式問題集で型を体験することから始めてください。
Q2. 1日どれくらい勉強すれば3ヶ月で730点に届きますか?
1日2〜2.5時間が目安です。
ただし「毎日続ける」ことのほうが、1日まとめてやるより遥かに効果的です。
35年教師をやってきて、これは断言できます。
土日にまとめて10時間やる生徒より、毎日30分コツコツやる生徒のほうが、テスト本番で必ず強いのです。
Q3. 単語帳は「金フレ」1冊だけで足りますか?
500〜730点を目指すなら十分です。金フレに収録されている約1000語は、TOEIC頻出単語のコアを網羅しています。
1冊を完璧にしてから必要に応じて追加するのが正解です。
Q4. 英語のリスニングが全然聞き取れません。どうすれば?
シャドーイングを毎日15分、2週間続けてください。
効果が出ないと感じるのは「聞き流しているだけ」になっているケースがほとんどです。
スクリプトを見ながら声に出して追いかけることで、耳と口が同時に鍛えられます。
Q5. TOEIC受験は何歳からでも遅くないですか?
なおじは退職後60代で改めてTOEICに触れましたが、遅いなんてことはまったくありません。
学ぶことに年齢制限はないというのが35年間の教師生活の結論です。
むしろ社会人のほうが「なぜ学ぶか」という目的が明確で、学習効率が高いケースも多いのです。
筆者紹介|なおじ
なおじは元社会科教師として教育現場に35年間携わり、指導主事を5年、校長を11年務めました。
退職後もボランティアで子どもたちに学習を教えています。
学習設計と反復学習の指導は専門領域のひとつです。
「どう学ぶか」が「何を学ぶか」と同じくらい大切だということを、長年の教育現場で実感してきました。
TOEICのような試験勉強においても、型を知ることと計画的な積み上げが成果の鍵だと考えています。