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中学生の勉強法で成績を上げる|元社会科教師が教える5教科7つの鉄則

こんにちは、なおじです。

「勉強しているのに、なかなか成績が上がらない」——そう感じている中学生、あるいはお子さんを持つ保護者の方は多いのではないでしょうか。

実はベネッセ教育総合研究所の調査によると、成績上位層と中位層の平均学習時間の差はわずか9分です。

つまり、差を生んでいるのは「時間」ではなく「勉強法」なのです。

元社会科教師として35年間、中学生を目の前で見てきたなおじが、「これをやれば成績は必ず変わる」という中学生の勉強法の鉄則を、科目別・習慣別にお伝えします。

🖊️この記事でわかること

  • 中学生の勉強法が小学生と根本的に違う理由
  • 5教科(国語・社会・数学・理科・英語)の科目別攻略法
  • 定期テストで点を取る「逆算勉強法」の具体的な手順
  • 毎日続く勉強習慣の作り方と挫折しない工夫
  • スマホ・YouTube との賢い付き合い方
  • よくある「やってはいけない勉強法」チェック
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目次

中学の勉強は小学校と何が違うのか

「量と速度」が一気に増える現実

中学校に入った瞬間、勉強の世界が変わります。

小学校では、ひとつの単元を繰り返しながら丁寧に進んでいきます。

ところが中学校では、1ヶ月で小学校の半年分の内容が進むこともあるほどスピードが上がります。

「何となくわかった気がする」まま授業が進んでしまい、気づいたときには3単元分が積み残し——というのが、中学生が成績に悩む一番多いパターンです。

なおじが最初の学校に赴任したとき、担当クラスの数学の小テスト結果を見て驚きました。

「計算はできるのに、文章題でゼロ点が続く生徒がいる。」

話を聞いてみると、「なんとなく授業を聞いているだけで、自分で解いていない」ことがわかったのです。

わかった気になっている、という状態ですね。

これ、35年間ずっと同じ場面を見てきました。

「定期テスト」という新しいゲームのルール

小学校にはなかった定期テスト。

これが中学生の成績の核になります。

5教科を1〜2週間で一気に仕上げる必要があるため、「直前に詰め込む」では絶対に間に合わない構造になっています。

テスト1週間前から慌てる生徒と、3週間前から計画的に準備する生徒——この差がいわゆる内申点に直結します。

定期テストは、暗記力の勝負ではなく、「計画管理の勝負」と言ってもいいくらいです。

成績が変わる!毎日の勉強習慣の作り方

予習・授業・復習の「3点セット」が基本

勉強法の基本は、シンプルに「予習→授業→復習」のサイクルです。

とはいえ、「予習って何をすれば?」という声をよく聞きます。

中学生の予習は難しく考えなくていいです。

「明日の授業の教科書をざっと読んで、わからない単語や式に印をつける」だけでOKです。

これをやるだけで、授業が「初めて聞く話」から「答え合わせの場」に変わります。

なおじが授業をしていたとき、予習をしてきた生徒は目の輝きが違いました。

こちらが「じゃあなんで?」と問いかけたとき、手が挙がるスピードが段違いなんです。

復習は、その日のうちに5〜10分、ノートを見返しながら問題を1問解くだけで十分です。

「教科書を読む」だけでは「わかった気」になりやすい。

必ず手を動かして、問題を解く

これが定着の鍵です。

計画は「3週間前」から始めるのが鉄則

テスト勉強のスケジュールは、試験の3週間前から動き出すのが理想です。

時期やること
3週間前出題範囲の確認・ワーク1周目(全体把握)
2週間前苦手単元の集中練習・ワーク2周目
1週間前間違えた問題の総復習・暗記の最終確認
3日前〜過去問・予想問題で仕上げ

「3週間前なんて早すぎる」と思いますか?

でも逆に聞きますが、1週間前からで5教科全部仕上がったことがある人、いますか(笑)?

なおじの経験上、「1週間前から始めて全部できた!」という生徒は、ほぼいません。

計画を立てる段階で、時間が足りないことに気づくのが大事なのです。

👉関連記事:TOEIC勉強法|500点から3ヶ月で730点(勉強計画の立て方・逆算思考は資格学習にも通じます)

5教科別|中学生の勉強法・科目攻略

国語・英語は「毎日の積み上げ」が命

国語と英語の共通点は「言語」という点です。

どちらも一夜漬けが通用しない科目です。

英語の場合、単語・文法・リスニングを分けて取り組むのが基本です。

やること頻度時間の目安
英単語10語の暗記毎日10分
前日の文法の確認毎日5〜10分
教科書の音読週3〜4回10分

英単語は「書いて覚える」のが王道ですが、なおじが現場で見ていると、「書きすぎて疲れて終わり」になる生徒が多かったです。

「1単語を3回書いて、目をつぶって言えるか確認する」くらいで十分です。

国語は、漢字と読解を分けて取り組みましょう。漢字は毎日5〜10問をコツコツ積み上げる。読解は「段落ごとに要点をひとことでメモする」癖をつけると、本番での得点力が上がります。

数学・理科は「解き方の流れ」を覚える

数学でよくある失敗は「解き方を読んで理解したつもりになること」です。

数学は「見てわかる」と「自分で解ける」は全く別物です。

解説を読んだら、必ず手を動かして同じ問題をもう一度解く。これが絶対ルールです。

「問題を解く→間違える→解説を読む→もう一度解く」この4ステップを1セットとして繰り返すことで、確実に力がつきます。

理科は「暗記分野(生物・地学)」と「計算分野(物理・化学)」に分けて取り組み方を変えましょう。

暗記分野は社会と同じ覚え方でOK。計算分野は数学と同じく、実際に手を動かして解くことが大切です。

社会は「流れとつながり」で覚える

社会科教師として言わせてもらうと、社会で一番もったいない勉強法は「用語だけ丸暗記すること」です。

「ペリーが来航した→日米和親条約→開国→倒幕の動き→明治維新」という流れとつながりで覚えると、一つ思い出せば連鎖して記憶が引き出せます。

なおじが授業でよくやったのは、「なぜ?」を必ず問いかけることです。

「江戸幕府が倒れたのはなぜ?」——答えを丸暗記するのではなく、原因と結果をセットで理解する。これだけで、社会の記述問題が格段に解けるようになります。

地理も「なぜ、この地域でこの農業が盛んなのか?」という気候・地形との因果関係で覚えると忘れにくいです。

👉関連記事:宅建の勉強方法は分野別が決め手!300時間で合格戦略(「分野を分けて攻略する」考え方は、社会科の勉強法と共通します)

定期テスト直前に点を伸ばす攻略法

「間違えた問題ノート」を作る

ベネッセの調査で「成績上位層と中位層で特に差がついた項目」の第1位は、「テストで間違えた問題をやり直す」でした。

当たり前のことのように見えますが、実践している中学生は意外に少ないです。

間違えた問題は、

  1. 問題番号と「なぜ間違えたか」を一言メモ
  2. 正しい解き方を自分の言葉で書く
  3. 3日後にもう一度解いてみる

この3ステップを繰り返すことで、同じミスが減り、弱点が確実につぶれていきます

「間違えた問題ノート」は、テスト直前に見返すだけで絶大な効果があります。

なおじも授業でこの方法を繰り返し教えましたが、「こんなシンプルなことで本当に点が上がるの?」と半信半疑だった生徒が、次のテストで20点以上アップすることは珍しくありませんでした。

直前2日間は「捨てる勇気」が必要

テスト前日・当日の2日間でやることを絞ることが大切です。

「まだやれていない部分が気になる」気持ちはわかります。でも、直前2日間で新しい内容に手を出しても記憶には定着しません。

前日は「間違えた問題ノートの復習」と「暗記の最終確認」だけに絞る。新しい問題を解くのは前日の2日前までに終わらせる。これがテスト直前の鉄則です。

スマホ・YouTubeとの賢い付き合い方

スマホは「敵」ではなく「使い方次第」

中高生の約8割がYouTubeを学習に活用しているというデータがあります。

スマホを「勉強の邪魔者」と決めつけるのは、もう時代遅れかもしれません。

ただし、「勉強しながらスマホを触る」は論外です。「勉強タイムはスマホを別の部屋に置く」または「電源を切る」。これだけで集中力は格段に上がります。

YouTubeの学習動画(数学の解説・英語のリスニングなど)は、週に2〜3回、1回15分を上限として活用するのが現実的です。

「25分集中・5分休憩」のリズムを作る

長時間机に向かっても、集中力は続きません。

「25分勉強・5分休憩」のポモドーロ・テクニックが中学生には特に効果的です。

タイマーを使って25分きっちり集中し、5分はスマホでもいいから完全に頭を休める。このリズムを2〜3セット繰り返すだけで、ダラダラ2時間やるより中身が濃くなります。

なおじが教壇に立っていた時代にはポモドーロなんて言葉はなかったですが(笑)、授業の組み立てで「45分のうち最初の20分が最も集中できる」というのは経験則でよく知っていました。

👉関連記事:勉強法で差がつく!年代・資格・教科別に選ぶ13の鉄則

Q&A|中学生の勉強法でよくある疑問

Q1. 毎日何時間勉強すればいい?

明光義塾のデータによると、中学生の平均学習時間は平日62分・休日85分です。ただし前述のベネッセの調査が示す通り、上位層と中位層の差はわずか9分。時間より「何をやるか」の質が大切です。部活が忙しい日でも30分、質の高い復習をするだけで確実に差がつきます。

Q2. 塾に通わないと成績は上がらない?

塾は「効果的な勉強法を教えてもらう場所」であり、「行けば自動的に成績が上がる場所」ではありません。元教師として言わせてもらえば、自分で計画を立て、間違えた問題を繰り返す習慣がある生徒は、塾なしでも十分に成績を伸ばせます。逆に、塾に通っていても受け身の姿勢では伸び悩みます。

Q3. 勉強が嫌いで続かない。どうすればいい?

「嫌いなこと」を頑張り続けるのは大人でも難しいです。まず「1日10分だけ」から始めてみてください。小さな成功体験(問題が解けた、点が上がった)が積み重なると、勉強に対するハードルが自然に下がっていきます。最初から「2時間やろう」と思わない。これが長続きの秘訣です。

Q4. 暗記が苦手。いい方法はある?

「繰り返し書く」だけでなく、「声に出しながら書く」「人に説明するつもりでまとめる」が効果的です。また、寝る前30分の暗記は記憶の定着率が高いとされています。睡眠中に記憶が整理されるためです。単語帳やアプリを寝る前にざっと見直す習慣をつけてみましょう。

Q5. 中学1年生と3年生で勉強法は変える必要がある?

基本的なサイクル(予習・授業・復習)は変わりません。ただし、中3からは「受験対策」という視点が加わります。1年生のうちに「毎日の復習習慣」を身につけておくことが、3年生になったときに一番効いてきます。1年生でサボった分は3年生で必ず追いかけてきます。これは35年の経験から断言できます。

筆者紹介|なおじ

なおじは元社会科教師として教育現場に35年間携わり、指導主事を5年、校長を11年務めました。退職後もボランティアで子どもたちに学習支援を続けています。

中学校では社会科の授業を長く担当し、「なぜ?」から始まる授業づくりと、生徒一人ひとりの「つまずきポイント」を見つける指導を大切にしてきました。この記事に書いた勉強法は、教室の現場で実際に効果を見てきたものばかりです。

現在は8つのブログでドラマ芸能政治歴史スポーツ学び書評を書いています。

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